FitEarについて

カスタムイヤーモニターについて

カスタムイヤーモニターは耳型に合わせシェル(外形)をオーダーメイドで製作することで、装用性を高め安定した遮音性を確保しますが、一般のイヤホンとは異なる使用上の注意点があります。 カスタムイヤーモニターを安全に、快適にお使いいただくためにご確認ください。

材質について

カスタムイヤーモニター製作に用いられる材質ですが、耳穴型補聴器ケース、耳かけ型補聴器用イヤーモールドなどで利用されるものと同じ材料が使用されています。以前は熱を加えて硬化させる「加熱重合レジン」と呼ばれるものが用いられてきましたが、現在の主流は紫外線照射で硬化させる「光重合レジン」が主流となっています。
加熱重合レジンでは、硬化した後も残留モノマーと呼ばれるレジン未重合成分による耳への為害性が指摘されてきました。ここ10年でこれを解決し、より高い適合精度が得られる材料として光重合レジンへの切り替えが進みました。
 
一方、材質的な特性として加熱重合レジンに比べると粘りが少なく硬いというガラスに似た特徴を持っているため、硬い床などに落とした場合、割れてしまったりヒビが入るという場合も。なるべく強度を取るよう、厚みが取りにくい場所にはシェル製造時に修正を加え強度を確保しますが、硬いものに対する衝撃には弱い材質的な特徴があります。
 
カスタムイヤーモニターを持ち歩く際、使用しない時にはハードケースに入れておくと、不測の衝撃に備えることができます。鞄に入れる時には、ノートPCなど重量物や硬いものと一緒にならない場所に納めて下さい。またミュージックプレイヤーにケーブルを巻き付けてポケットに入れるような場合にも、かがんだはずみでプレイヤーごと落としてしまうことが無いようご注意下さい。
 
シェル自体は経年劣化の少ない材料ですので、トラブル無くお使いいただくためにも、ちょうど「眼鏡を扱う」ような感覚でお取り扱いをいただくようお願いいたします。