ニュースリリース
FitEarカスタムイヤーモニターのエントリーモデル「FitEar ROOM」発表

株式会社須山歯研(本社:千葉県千葉市美浜区真砂2-24-7、代表取締役社長:須山 慶太)は、カスタムイヤーモニターの新製品「FitEar ROOM」を発表いたします。
製品仕様
モデル名 | FitEar ROOM(フィットイヤー ルーム) |
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構成 | 非公開 |
ケーブル | FitEar Cable 005 Silver(3.5mmストレート型ステレオミニプラグ) |
付属品 | セミハードケース(黄色)/ケーブルクリップ/クリーニングブラシ |
カラー | シェル:ホワイト フェイスプレート:シボ加工仕上げ/オレンジ、レッド、ブルー、イエロー、ホワイト、ブラック |
価格 | 49,800円(税込53,784円)須山補聴器での直接販売 |
発売時期 | 2018年4月2日 |
概要
- 「個人ごとに異なる耳穴に対して快適な装着感を提供し、耳穴の中に音楽鑑賞に最適な環境を整える」カスタムイヤーモニター最大の利点と、プロフェッショナルの現場で12年にわたり培ったFitEarのサウンドをより身近に。
- 設計や3Dプリンタによる製作プロセスの洗練や使用ユニットの厳選、さらに販売方法を須山補聴器での直接販売とし、価格面での課題にも対応。
- FitEar Customとおなじ「ミドルレッグシェル」を採用。
- シェルカラーはホワイトのみ。フェイスプレートは6色から選択可能。
- 2018年4月2日(月)より須山補聴器にて49,800円(税込53,784円)で販売開始。
開発の狙い
株式会社須山歯研は1958年歯科技工所として創業し、1985年に歯科技工技術の応用として補聴器製造販売を事業に加えました。また国内外の補聴器メーカーから製造を受託し、数十万の耳型と向き合うことで独自のシェルメイキング技術を蓄積。2001年より補聴器製造の技術応用として音響製品の研究、試作を開始、2006年より業務用カスタムイヤーモニター「FitEar」の製造を国内で初めてスタートしました。
近年ではライブコンサートでのステージモニターとしてだけではなく、音楽鑑賞における利用も広がってきたカスタムイヤーモニター。様々なメーカーから特徴的な音質や複雑なユニット構成、目を惹くアウトルックなどバリエーションに富んだ製品が販売されています。一方で「高い遮蔽性で耳あなの中に音楽鑑賞に最適な環境を整える」、「個人ごとに異なる耳あなサイズ、形状に対し快適な装着感を提供する」といった本来カスタムイヤーモニター最大の利点がプライオリティの中で低位となっている感も否めません。
カスタムイヤーモニターの高い遮蔽性と優れた装用感はポータブル環境で音楽を楽しむ方誰にでもメリットとなるものですが、オーダーメイドによる製作ゆえ、どうしても価格が高くなる傾向に。なるべく広くご利用いただくためには価格抑制も大きな課題ですが、手作業でのシェルメイク、内部ユニット組み込みといったレイバーコストに加え、バランスドアーマチュア型レシーバーといった特殊部品を用いることからも、製品クオリティと価格の両立が難しいという事情がありました。
2014年より導入した3Dプリンターによるシェルメイキングプロセスがこの課題に一つの可能性を与えてくれました。FitEar Ayaが初の3Dプリンター出力シェル適用モデルとなりましたが、当初は不安のあった従来シェルとのフィット感の差をモデリングノウハウ、3Dプリンター運用で解消することができ、また手作業では実現し得なかった不透明色樹脂の利用が可能となり、また非常に幅広いシェルカラー表現を実現しました。
3Dプリンター出力シェルを前提としたユニット構成にて開発を行うことで、シェル設計時にユニット組み込み用のキャビティまでをモデリングすることで、作業時間の短縮が可能となり、様々な耳あなサイズ/形状においても均質な音質を提供することができるようになりました。造形精度の高い3Dプリンターの追加導入により、外面の仕上げも作業時間、品質両面で改善され、ユニバーサルモデルの複雑で精緻なステム形状にも対応することが可能となりました。これらの技術的な進歩はFitEar CustomやFitEar Universal、FitEar Air、Air2の製品化に大きく貢献しています。
「FitEar ROOM」はもうひとつの課題として残った価格面に関し、更なる組み込み設計の洗練と使用ユニットの厳選、そして従来とは異なる販売方法(須山補聴器での直接販売)で対応しました。高い遮蔽性と優れた装用感はそのままに、そしてすべての音楽ジャンルに対応するフラットで正確な音、それでいて音楽を楽しむ要素はしっかりと押さえた従来のFitEarサウンドを踏襲。どんな場所でも音楽と向き合う最適な空間を提供します。
カスタムイヤーモニターの魅力をより身近なものに。日本で最初にカスタムイヤーモニター製造を開始し、過酷なプロフェッショナルの現場で培った12年間の蓄積を体感ください。
製品の特長
- 1.音楽に大切な環境を作りだす
- 業務用、音楽鑑賞用を問わず、FitEar製品では音楽が持つ本来の音を表現する環境を作りだす事が大切と考え、オーダーメイドのカスタムシェルによる安定した高い遮音性とフィット感を重視しています。FitEar ROOMでは昨年4月に発表したFitEar Customと同様、遮音性と装用感を両立したミドルレッグシェルを採用。周囲の音環境に左右されない、音楽鑑賞に最適な静音環境を耳の中に作りだします。
- 2.ミドルレッグシェル
- 遮音性と装用感の両立を目的に開発された新しい発想のシェルデザインで、革新的なショートレッグシェルを世界で初めて採用したFitEar Air開発で得られたノウハウを応用し誕生しました。個人ごとに異なる耳あなサイズ、形状に左右されにくい内部ユニットレイアウトを実現し、どなたにも均質なサウンドバランスを提供。また通常のカスタムシェルと比べ耳穴に入る先端部分が短いため、カスタムイヤーモニターを初めて使われる方はもちろん、すでに使われている方も違和感のない快適なフィット感が得られます。
- 3.ライブコンサートで鍛えられた音質
- FitEarの製品開発は数多くのプロフェッショナルユーザーに支えられています。シビアなライブ現場よりいただいたフィードバックから、フラットな周波数特性、リニアなレスポンスを持ちながらライブのテンションを落とさない熱を持ったサウンドバランスを実現。2000人を超えるアーティスト、1000人近いサウンドエンジニアの方々にご利用いただいております。FitEar ROOMでも同様のシェルメイクと音質を施し、日常の音楽鑑賞のための最適な再生環境をご用意します。
- 4.販売体制
- FitEar ROOMではカスタムイヤーモニターをより身近に感じて頂けるよう、弊社が運営する須山補聴器での直接販売のみとすることで、49,800円(税抜)の価格を実現しました。単にカスタムイヤーモニター入門機としてだけではなく、長く付き合うことのできるポータブルオーディオの大切なパートナーとなれば幸いです。
(製品のデザイン、仕様、外観、価格は予告なく変更する場合がありますのでご了承ください)
FitEarについて
FitEarは、株式会社須山歯研がお届けする「個人の耳への適合」をテーマとした製品ブランドです。音楽鑑賞のためのイヤーモニター、補聴器用のイヤーモールド、水泳やダイビングのためのイヤープラグなどを製造・販売。歯科医療技術をベースとした高い技術をもとに、耳や音に関する様々なニーズにお応えしています。
FitEarウェブサイト http://fitear.jp
須山歯研について
株式会社須山歯研は、金属床を始めとした技工物全般を取り扱う歯科医療総合ラボラトリーとして1958年に創業。長年に渡り積み重ねた経験を元に、精度の高い歯科技工物のご提供を心がけてきました。これにより培われた「個人が持つ形態への適合技術」を応用し、1985年に補聴器事業を開始。現在では医療関連事業に加え、コミュニケーションツールにおいても、パーソナライズが求められる製品への各種ソリューションを提供しています。
株式会社須山歯研ウェブサイト http://suyama.co.jp
本リリースに関するお問合せ先
須山補聴器銀座店
〒104-0061東京都中央区銀座6-16-12 須山歯研銀座ビル
電話 03-3549-0755
FAX 03-3549-0760
Eメール 4133@suyama.co.jp
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